青山ゼミ ー 福岡市早良区の特別進学塾

合格体験記

公認会計士試験に合格して思うこと

はじめまして、青山ゼミ卒業生の川下遼と申します。小学6年生からゼミにお世話になった者です。志望していた修猷館高校に入学、その後一橋大学に進学し、卒業後一年間の浪人生活を経てこの秋公認会計士試験に合格することができました。高校受験・大学受験・そして資格試験と随分長い間受験勉強を続けてきましたが、私の勉強のスタイルの基礎はゼミで培われました。それだけに受験で一応の成功を収めてきて、ゼミに対して感謝の気持ちをとても強く持っています。会計士試験合格が判明したときもいち早くゼミに報告し、祝福して頂いた次第です。

私はゼミの設立と同時に入塾しました。設立当初は現在よりもずっと小規模でした。一つの教室が簡単な仕切りで区切られ、小学生から高3までが同じスペースで勉強しているような状態で、カリキュラム・授業も大手の塾のようなものではありませんでした。正直現在のゼミで勉強している後輩がうらやましくて仕方ないのですが、ゼミの特色というか、一番良いと思えるところは設立時から現在まで変わっていないと思います。私がゼミに関して素晴らしい!と思うことは次の2点です。

1 自分のしたい勉強ができる

私は小学生のときから歴史が好きでした。昔の人の着ていた服や話していた言葉を想像するのが楽しかったし、年号や用語を覚えるのが単純に好きだったからです。歴史に関しては誰よりも詳しくなりたい!と考えた当時の私は、歴史事典をノートに丸写しするという非常に効率の悪い方法で勉強(?)しました。
当時ゼミでは授業がある日以外でも自由に自習をすることが出来たので、私は週5~6日ペースでゼミに通ってました。さすがにそれだけやると、歴史に関しては大概の問題は解けるようになります。出来ると更に歴史が好きになるし、自信がついて他の教科も勉強しようという気になります。私はこのようなサイクルをたどって成績を伸ばしました。
やはり自分から興味を持って能動的に勉強をすると、そうでない場合に比べ実力が格段に向上します。ゼミでは勉強の方法に関してああしろ、こうしろとはほとんど言われませんでした。だからこそ自分の得意なところを伸ばすことが出来たと思います。

2 自分の頭で考えるようになる

もちろん、全てを本人任せにするのではありません。私も分からない問題に出くわしたときや成績が伸びなくて悩んだ時などはゼミの先生方に相談しましたし、その都度的確な指導・アドバイスを頂いていました。
ただ、指導・アドバイスを丸呑みするのではなく、いちいち自分の中で咀嚼していましたし、ゼミではそう考えるように仕向けられていたような気がします。
「自分で考えろ」と青木先生によく言われていました。ゼミに塾風(?)があるとすれば、この「自分で考える」ということだと思います。自分で考えるということは、受験に関していえば小・中の時よりもむしろ高校・大学に入ってから重要になります。中学生の時に大手の塾に通っていて成績優秀、しかし高校生になって塾に通わなくなるととたんに成績が下がる、と言ったパターンが高校では(少なくとも修猷館では)頻繁に見受けられます。
大手の塾では確かに資料・授業が充実しています。試験に出てくるほぼ全ての問題がパターン化・分類されていて、無理のないカリキュラムでそれを丸暗記すれば成績は自動的に伸びる、という感じです。しかし、例えば高校の場合、勉強しなければならない範囲が中学のときの数倍になると同時に、自分で教科書を読んで理解しなければならない部分が格段に増えます。中学であまりにも過保護にされすぎると自分で考える癖がつきません。(これは中学生の皆さんに向けて言いたいのですが、皆さんの意識は、どうしても高校受験という目の前の目標に集中してしまうと思います。それは仕方のないことです。でもいい高校に入ることが最終的な目標ではないことは覚えておいてください)。
私は修猷館高校の文系コースで学年1位になったことがありますが、それはゼミで自分で考える癖がついたおかげです。いちいち自分の頭で考えるというゼミでの勉強(時には効率が悪く思えたときもありましたが)を学んで本当に良かったと思っています。

久しぶりにゼミを訪れてみると、黙々と勉強する後輩たちの姿に圧倒され、同時に何のために勉強するのかよくわからないまま勉強していた中学生の時の自分を思い出しました。人よりも努力したと胸を張って言えるのは勉強くらいなものなのに、私は未だにその問いに答えることが出来ません(まだ社会にも出てないのに生意気な言い方です、すいません)。ただ、ずっと勉強を続けてきて良かったと心から思います。受験勉強に関して言えば、学校を選ぶことはその後3~4年間の環境を選ぶことだと思います。高校受験で修猷館を志望校にしている人も多いと思いますが、やっぱりあれだけ成績のいい学校だけあって、色々なことを考えている人、色々なことが出来る人が沢山います。周りから色々なことを吸収できて、自分がやりたいことは何でもやれる、そして何事も一生懸命やる、いい学校だと思います。あと、いじめとか下らないことはやっぱり少なかったような。ただ、自由すぎて逆に放置されてしまうようなこともあるので、自分がやりたいことを強く持ってないと3年間暇を持て余してしまうかもしれません。

私は修猷館から一橋大学に進学しましたが、ゼミ出身で一橋に行く人も何故か多いです。大学ということもあって自由です。自由なのは修猷館と共通しています。自由を得るために勉強する、というのは格好良すぎな気もしますが、成績が良い学校の方が自由なのは確かだと思います。中学は校則等厳しいので、それに嫌気がさしている人は勉強すべきです。

…合格体験記のつもりで書き始めたのに、最後はよくわからなくなってしまいました。すみません。後輩の皆さんの努力が報われることを祈念しております。