青山ゼミというもの
皆さん、「TIME IS MONEY」という言葉をご存知ですか?時間というものはお金に決してかえることができない大切なものという意味なのですが、学生生活最後を迎えている自分にとって、学生としての時間はかけがえのないものであったなと感じております。そして、その学生生活の中で青山ゼミというものが非常に重要な意味を持っていたなとも感じています。そこで、今回は私にとっての青山ゼミというものを書かせていただきたいと考えております。
私は小学6年の時に入塾したのですが、当時の私は、ストロングスというソフトボールチームのキャプテンを務めていたということもあり、毎日スポーツに明け暮れていました。そのせいもあって、学校の成績は平均、もしくは平均以下というあまりかんばしくないものでした。
しかし、中学生になってからは、青山ゼミの宿題だけはどんなに野球部の練習がきつい時でも、睡眠時間を削ってやり続けました。その結果、百道中学校では15番以内に入ることができ、修猷館を狙えるレベルになり、本当に両方を頑張ってきて良かったなと感じました。部活で鍛えた精神力が、勉強にも活きたのだと思います。そして何より、青山ゼミで勉強するのを、自分が心から楽しんでできたからだと考えています。更には、部活もこなせないような精神力では、将来的に通用しないと言われ、何が何でも両方こなせるような人間になりたいと思い頑張りました。
その後、私は親の仕事の都合により、インドネシアに転校することになりました。そこで、JIS(ジャカルタ・インターナショナル・スクール)に通うことになったのですが、いきなり学校の授業でも先生が英語で話し、宿題も、友達も全てが英語という環境(周りに日本人はいません)になり当時は大変苦労しました。常に英語の辞書と向き合い、分からない単語があればその日の内に覚え、夜中3時まで宿題をやり、朝は6時に起きて学校に通っていました。その為遊ぶ暇が無く、心身ともに疲れきっていました。
しかし、国際的に見て本当に優秀な人は何も文句を言わず宿題に励んでいるのを見て、自分も負けたくないと思い不眠不休で勉強に励みました。その様な時に、青山ゼミで「やるときはやる」、そして「やればできる」という精神を学んでいたおかげで、とにかくがむしゃらに頑張ることができ、3ヶ月を過ぎたあたりから、英語も聞き取ることが出来るようになり、友達もたくさんでき、生活が楽しくなりました。又、「メリハリをつける」ということの重要性を青山ゼミから学びとっていた私は、勉強だけではなく、ラグビーと野球にも力をいれ、ラグビーでは20年振り、野球では15年振りにアジア大会で優勝することができました。これも、自分ががむしゃらに頑張ってきた賜物だと実感しています。
そして、勉強もスポーツもがむしゃらに頑張ってきた精神力で、冬休みは1日平均20時間以上勉強をすることにより九州大学に入ることができました。とにかく、絶対に入りたいという強い気持ちがこの結果を生んだのだと思います。大学に入ってからも、身の上の相談事や、将来の進路相談等で度々青山ゼミに行き相談にのってもらいました。やはり、青山ゼミの良いところは、卒業してからも気軽に行くことができ、受け入れてくれるところだと思います。そのおかげもあって、私は自分の一番入りたかった大手証券会社に内定を貰うことができました。
この様な中で、私は青山ゼミの特筆すべき点として主に三つあると思います。
まず一つ目は、「物事にメリハリをつける」ということです。やはり、勉強にしろ、スポーツにしろ、だらだらとやっていてもあまり高い効果は望めません。やるときはやる、遊ぶときは遊ぶといった感じにメリハリをつけてやることによって100%の力を出して物事に取り組めると思います。だから、ゼミのキャンプには皆さんに参加して欲しいと思っています。
もちろん、勉強をすることも大事ですが、勉強以外にも大事なことはたくさんあります。就職試験では、そういったことが重要視されます。ですから、メリハリをつけて思う存分色々なことを楽しんで下さい。
次に二つ目として、「最後まで諦めない」ということです。もちろん、当たりまえのことだと思われるかもしれません。しかし、やはり人間というものは大きな壁にぶつかったときや、精神的に辛いとき、諦めてしまいそうになる場面が多々あります。そういった時に、周りで支えてくれる人というものがとても重要になってきます。青山ゼミでは、たくさんの先輩たちが最後まで諦めず頑張ったことにより、結果を残してきました。青山ゼミには最後まで諦めないという風土があります。事実、自分の目標に向かって持続できた人が結果を残しています。
実際に、私の姉も中学生の時から青山ゼミに在籍していたのですが、入塾当初は偏差値も低くて苦しんでいました。しかし、受験期には朝5時まで勉強をしたりと、諦めずに努力した結果、今では九州大学大学院で修士課程を修了することができました。
また、青木先生から聞いてご存知の方も多いかとは思いますが、私の兄は中学校3年の夏までは百道中のテニス部のキャプテンでしたが、偏差値は55しかありませんでした。しかし、普通であれば中体連が終わって2,3日間ゆっくりしてから受験勉強を始める場合や、早くても次の日から始めるところですが、実は兄は中体連が終わったその日の夜から受験勉強を始めました。
冬場は平均睡眠時間2時間、一度席に座れば8時間は席を離れずとことん勉強に取り組むという集中力で、見事修猷館に合格しました。現在は東北大学大学院で修士課程を学んでおります。私は二人の頑張りをみて、高い目標を持ち、最後まで諦めなければ必ず結果はついてくるのだなとつくづく感じたことを今でもはっきりと覚えています。
最後に三つ目として、「共に成長し会える仲間、そしてそれをサポートしてくださる先生方がいる」ということです。ざっくばらんな雰囲気で、ともに勉強している仲間たちと切磋琢磨をすることで、お互いに刺激を与え成長し合えると思います。また、一緒に勉強をしている仲間がいることで辛い時も互いに励ましあい、乗り越えていくことができると思います。
実際に、私が青山ゼミで勉強した仲間達は、信じてもらえないかも知れませんが、フクトの模試で福岡県の第1位,第2位を独占し、修猷館ではトップを独占していました。それに刺激を受け、彼らよりもっと多く勉強しようと、誰よりも遅くまで勉強しようと皆で競いあったことを今でも強く覚えています。そこで競い合った仲間は、京都大学や一橋大学等に行き、今でも友人関係が続いており、一生の友達として付き合っております。
そして、ゼミ生の皆さんは先生方にどんどんぶつかっていって下さい。どんなことでもいいです、真剣にぶつかっていけば、先生方も真剣に受け入れてくれるでしょう。自らの壁を自分で作らないで下さい。壁を突き破ることにより、新たに見えてくる世界というものがありますから。事実、自分の壁を作らずぶつかっていく人が誰よりも成長していきました。
こうして、青山ゼミというものを振り返ってみると、自分の中には青山ゼミ精神というものが骨の髄まで叩き込まれているのだなとつくづく感じます。又、当時は先生方に思いっきり怒られ、叩かれ嫌になったこともありましたが、今になってみればこんなに親身になって怒ってくれたのは、先生方の優しさだなと感じております。
今の世の中、真剣に怒って、叩いてくれるような塾は青山ゼミ以外には存在しません。私個人の経験から言わせてもらうと、辛いことから逃げ出そうとしているようでは、将来的には社会で絶対に通用しません。
辛いことに立ち向かい、打ち勝つことが成功への近道なのです。やはり、振り返ってみると、ゼミの同級生でも、辛いことから逃げ出し、もしくは、口だけで行動に移さなかった人は、後々苦労しているのを度々見かけました。やるときにやらなければ、きっと後悔することになるでしょう。そうならないためにも、今できることに対して全力で取り組んで下さい。
青山ゼミに在籍している皆さん、人間の可能性というものは無限大です。そして、青山ゼミにはその可能性を広げることができる環境というものがあります。私が在籍していた当初は、非常に小さな塾でした。青山ゼミが今のように支持を受けて大きくなったのは、やはり青山ゼミ自体もゼミ生と一緒に最後まで諦めず頑張ってきたからだと思います。
また、皆さんが感じているかもしれませんが、青山ゼミは妥協しない、非常に厳しい塾です。昔は、今の何倍も厳しかったです。当時は、先生達の命令は絶対で、皆で死ぬほど勉強しました。
そして、どんなことにも自ら進んで取り組んでいくという精神の下、私が百道中在学中は学年10クラスの内、8クラスの級長が青山ゼミ生でした。合唱コンクールの時の指揮者も、ほとんどが青山ゼミ生という時期もありました。
後輩の皆さんに言いたいのは、ここでやっていければ、将来的にどこでもやっていけるということです。そして、やり遂げることにより自分に自信をもつことができます。ですから、ゼミ生の皆さん苦しいときもあるかもしれませんが、絶対に逃げたりせずに未来に向かって挑戦をし、可能性を広げていって下さい。そして、青山ゼミの新たな伝統や伝説を作り上げていって下さい。