本当に頭を良くするためのノートの使い方

こんにちは。青山ゼミの大塚です。

子どもたちは様々なやり方で問題をノートに解きます。それこそ、今までに見た中でまったく同じノートの使い方をしている生徒はいないと言ってもいいくらいです。
せっかく頑張ってやってきているから、そこで頭ごなしに批判はしないようにしているのですが…やっぱり、ノートの使い方があまり良くない子が多いです。もちろん、ひとりひとりアドバイスはするのですが、口頭だけだとなかなか説得力が薄いことも多いです。
だからこの際、お手本をつくって、いつでも見せられるようにしてしまおうと考えました。

というわけで、今回は国語の漢字の問題を例にして、ノートの使い方について書きました。
ノートの使い方だけで劇的に学力が伸びるわけではありませんが、まずは間違ったノートの使い方をしないことです。それだけでも成績アップのきっかけには必ずなります。

では参ります。
まずは、ノートの使い方を考えるときに意識すべきことをお話しします。

レイアウトを一定にする

いつも同じレイアウトでノートを使えるようになると、目の前の問題を解くことに頭をほぼ100%使えます。
今日はどのようなレイアウトでノートを使うのか、ということを毎回毎回、毎ページ毎ページ考えていると、脳はそれだけで少しずつ疲れていきます。勿体無いですね。

レイアウトを一定にするためのルールを3つにまとめました。
ルールが複雑すぎても脳が疲れますので、いろいろ考えた結果、この3つに落ち着きました。
「問題番号を揃える」「1問1行」「1問ずつ間を空ける」です。

問題番号を揃える

大問番号を書くスペースには、当然ですが大問番号しか書きません。絶対に他のものを書かないようにしてください!

1問1行

後に詳しく書きますが、やり直しをするときのためです。

1問ずつ間を空ける

こちらも同じく、やり直しのためです。

今まさにご説明したように、やり直しのことを意識したノートの使い方が大切です。次に、やり直しの考え方についてお知らせします。

やり直しのためのスペースを確保する

問題を解くという行為は、本来の勉強の半分でしかありません。半分も無いと言っても良いでしょう。なぜなら、問題を解いても頭は良くなっていないからです。

問題を解くことで、分かる/分からない、のチェックは出来ます。

  • 正解できた問題は、分かっていることが確認できた
  • 正解できなかった問題は、分かっていないことが確認できた

だからこそ、本来の勉強はいまからです。
分かっていないことが判明した項目について、ひとつずつ見ていくのです。

確かに、問題を解いてほぼ全問正解だった場合など、やり直しのスペースが無駄に感じることもあるかもしれません。
しかし、そのスペースはそのまま空けておいて、次のページを使うべきです。
基本的なルールを変えると、毎ページ毎ページ、どういうレイアウトにするのかをちょっと考えることになります。ノートの空いてしまったスペースよりも、毎回問題と向き合う以外のことに頭を使うことのほうが勿体無いと私は思います。

ある小学生のノートです。これくらい、余白はあっていいと思っています。

問題を解いた隣でやり直しをする

やり直しは原則として、間違えた問題のそばですべきです。別のページで解くのは、もう1回解き直してはいますが、厳密に言うと「やり直し」になっていません。
やり直しとは、

  • 間違えた問題の何ができていなかったのか
  • では、どうすれば良かったのか
  • 今後はどうすべきなのか

以上を考えることです。
これを考えずに、もう一度最初から解いて正解してしまうときなどかえって恐怖です。「何ができていなかったのか」を考えずに次に進んでしまうのですから、分かっていないことになります。分かっていないなら頭は良くなっていませんから、勉強としては不十分なのです。

間違えた答案と正解まで導けた答案が並んで載っていると、我々教師としても非常に役に立ちます。なぜなら、上に述べた「やり直し」をするためのアドバイスがすぐにできるからです。
教師は、そのノートから様々な情報を勝手に読み取ります。

生徒は「この問題が分かりません」と言ってそのノートを持ってくるだけでいいのです。(問題を理解させるために、分からないところを口頭で説明してもらう、ということもありますが、それはまたいずれ。)

このように、ノートの使い方がよくなるだけで、質問までしやすくなるとは!
思いがけないメリットでしょう?

お勧めの使い方例

もう何度も出てきていますが、実際にお勧めするレイアウトで解いてみたのがこちらです。

少しずつやること

青山ゼミの生徒には、このノートの使い方を教えています。
もちろん、全ての生徒に同じやり方を指示しているわけではありません。
生徒のモチベーションや性格などを考慮しながら、少しずつアレンジしています。

ある生徒の改善中のノートはこちら。比較的最近入塾した子です。
入塾時に比べると、だいぶよくなりました!

上のページでは、「横に書く」「1問1列」「やり直しスペースを作る」がちゃんとできています。
ただし、下のページでは、やり直しがなかったからでしょう、3行になっています。(実は50番が間違えていたり、62番が雑だったりしますが…)
この生徒には、次の課題は「何があっても1ページ2行」と伝えています。他にも言いたいことはまだ13個ほどありますが、一気に言っては混乱しますので、ひとつずつ指示しています。

さらにもう1人ご紹介。
この子はもともと語彙力がかなりある生徒ですので、そこまで細かく指示はしていません。
しかし、問題ごとに行を空けることが徹底されていますので、やり直し箇所が見やすくいい感じです。
欲を言えば、やり直しを書いている場所が下だったり右だったりしているので、これが統一されればさらにレベルアップできるでしょう。そのためにも、やはり「1問1行」をおススメしたいところです。

今やっていることは「作業」か「勉強」か

このように、ノートの使い方について見てきましたが、根底にあるのはすべて、今までやっていた勉強が「作業」だったことに気づいてほしいという思いです。
「作業」とは、頭を使っていません。頭を使っていないのだから頭が良くなりません。作業をする目的は、おそらく「宿題を提出するため」でしょう。「先生に怒られないため」とも言えます。この癖が付いてしまっている子が非常に多いです。
これに対して、「勉強」とは、脳を使って考えることです。「頭を良くするため」という目的があります。具体的に言えば成績アップだとか志望校合格だとかになります。

人類が進化した最初のきっかけは直立二足歩行です。
自由になった前あしで、より高いところにある木の実を捕ったり、道具を使ったりしました。そのときに、高いところに届くためにどうすればよいか、棒をどのように持てばいいのかなど、頭を使ったことにより、脳が進化したのです。

…話が大きくなりすぎました。
とにかく、頭を使わないと頭は良くなりません。
頭を使わないで成績を上げる方法もあります。しかしそれはいわゆるテクニックであり、いずれ自分が困ることになります。

ノートを使って問題を解く、というひとつをとっても、頭を使うように意識してください。