慶應への誘い


慶應大学商学部 合格
有吉 宏貴(修猷館高校)

私が上京した理由

私は受験生のころから経済・商学系に進みたいと思っていました。
その中で、自分が大学生になったときの環境を考えると、日本において物事や情報などのスタート地点である東京がベストだという答えになりました。

最近のネタを例にすると、先日、家電量販店のビックカメラと衣料品店のユニクロが、複合店である「ビックロ」を新宿にオープンしました。
商学部の私からするとこのようなニュースは非常に興味深いことですので、以下のことをしてみようと思い立ったとします。

ビックロについて、夜のニュースで概要を聞く。
その情報をもとに、どのような経営戦略(マーケティング)を行っているかを実際に現地に赴き、肌で感じ取ってみる。
先ほどのニュースで解説を担当していた教授の講義があるので受講する。
その講義でビックロについての見解を聞く。そこで疑問に思うことがあれば質問すればよし。
また、自分が持った意見を周りの商学部の友達と交換し、自分ならどのようなマーケティングを行うかについての意見を固め、また、そのために必要な知識の幅を広げ深める。

このような現実的で深みのある行動は、東京でないと行えません。地方では必ず何らかの制限がでてきます。
商学系の分野を、ただ歴史的人物の書物を読んで学んでいるだけでは机上の空論で、話になりません。
実際に行動してこそ得られるものも大きいです。
このように、日本の中心であり、様々な「モノ・サービス・ヒト」の発信地であり、そして実際に行動できる環境が揃っている東京は、商学部である私にとって、今でも魅力的な場所です。

東京での住み方

ここでは、「どのように住むか」についてお話ししようと思います。

基本的には、1:賃貸で一人暮らし、2:家族などとの同居、3:寮 の3つです。

1は自分も含め最も一般的です。家賃については、自分の周りの一人暮らしの学生を例として挙げると、6.0万円~9.5万円程度、中でもほとんどが7.0万円~8.5万円くらいかなと思います。

また、少数派ではありますが、単身赴任の父親や、同じく上京中の大学生の兄弟など同居している2のケースもあります。
中には、静岡や茨城の実家から、新幹線などを利用して通っている友達もいます (月の賃料よりも交通費の方が安くつくそうです)。

3を選択する学生も少なくありません。ただ、アルバイトなどでやりくりをして2年次からは1にチェンジする傾向が強いです。 これは、親目線ではなくあくまで学生目線ですが、一人暮らしだと友達を家に呼んで遊んだり、自由な時間が増えたりというメリットが多いですからね。
ちなみに、最近慶應義塾では日吉駅横の綱島駅付近に新たな寮「綱島学生寮」が完成しました。ここはとても綺麗なので一見する価値ありです。
寮の種類も様々で、福岡県が運営するもの、所属大学が運営するものなどがあります。

 

6つのキャンパス

慶應義塾大学のキャンパスは全部で6つありますが、使用するキャンパスは学部により異なります。
私の所属する商学部をはじめ、多くの文系学部の学生は大学二年生までを日吉キャンパスで、大学三年生からは三田キャンパスで過ごします。
理系学部は日吉キャンパスと矢上キャンパスです。 ちなみに、日吉と矢上は隣接しており、ともに神奈川県にあります。三田は東京都です。 地図を見ると、実は日吉~三田間は電車乗り継ぎの必要がなく、移動が非常にスムーズです。
これには、日吉キャンパスの近くに住む学生たちの、三田キャンパスに通うのを出来るだけラクにしたいという思いから、日吉~三田間の東急線が延伸されたという逸話があります。
なぜこんな理由で線路が伸びたかというと…この時の東急の社長は慶應義塾卒です。

 

慶應義塾のイメージ

慶應義塾について、自分の両親世代に聞くと「高貴」や「優雅」なイメージを持っている方が多いのですが、これはあくまで昔の話で、現在はそのような事はあまりないと思います。 ただイメージというのは恐ろしいもので、何かとそのイメージがプラスに働くことは多いです。
また、巷で言われている「慶應ボーイ」という言葉は、大学内では「内部進学者」、特に幼稚園から大学までをずっと慶應系列で学んできた学生のことを指します。 彼らはほぼ間違いなく家柄がすばらしく、金持ちです。ただし、内部進学者も外部生も隔たりなく仲良く接しているので、あまり気にはならないです。

 

サークル活動

ある程度の人数が所属する大学の場合、サークルの数はとても多く、その内容も多岐に渡ります。慶應義塾も例外ではありません。
私は学生団体に所属しています。
学生団体は「大学卒業後に社会人となってから即戦力となり得る人材の育成」を目標に大学内の友達と共に設立しました。 今では、慶應義塾を始め多くの大学の学生が所属し、その数は70名ほどになります。ここでの活動内容は、企業の方を招いての講演会や特別にプログラムを作ってもらっての営業研修など様々です。 最近自分がメインで担当したものは、「仕事を知る」ことをテーマに、業界別の仕事についての本質を理解することを目的としたプロジェクトです。 その中で自分は総合商社を取り扱い、総合商社での勤務経験のある方を招いての講演会やディスカッションを行いました。 講演依頼を就活生に紛れて行うのはなかなか大変でしたが、ゼロから作り上げていくというのはやりがいがあるもので、満足しています。

 

経済学部と商学部の違いって何?

四つの点からご説明します。
一つ目は「理念」です。
どちらの学部もお金についてなどの身の回りの事象を扱いますが、それを経済学部は大きな視点(マクロ)から、対して商学部は小さな視点(ミクロ)からアプローチしていくのが違いです。
例えば、経済学部は日本全体のお金の動きを考察するのに対して、商学部は数ある日本の企業の中でパナソニックという一つの企業の動きを考察します。
つまり、あなたが「日本全体の景気を良くするには政府がどのような事業を実施すればよいのか」について考えたいのか、それとも「パナソニックの新型電子レンジはどのように広告し販売すれば売れるのか」を考えたいのか、で選ぶことができるでしょう。

二つ目は「大学の講義」です。
これは上記の具体例から察することもできますが、明らかに経済学部の講義の方が難しいです。何を考えるにしても抽象度が上がれば上がるほど考えるのが難しくなります。
また、時々TVニュースなどの解説者として大学教授が登場することがありますが、慶應義塾に関して言えば、経済学部の方が有名な教授が多く、したがってTVへの登場頻度も経済学部の教授のほうが高いです。

三つ目は「大学受験」です。
ここも慶應義塾のみの話ですが、やはり昔からの伝統もある経済学部の方が商学部よりも難易度は高いです。 もちろん、受験生各々の併願状況などにより異なると思いますが、総合すると経済学部の方が優秀なのかなと感じています。

四つ目は「就職活動」です。
これは、学歴を会社にどのように判断されるかということですが、現在ではあまり極端な差異はないと思います(昔はあったかもしれません)。 しかし、経済学部の方が設立からの年数が長いため、会社におられるOBの方々を見つけるのが容易であることは間違いありません。

以上が主な違いです。このことは、自分も学部選択時に知りたかったことの一つでした。しかし、この二つを大学受験時に決めるのはなかなか困難なことです。
ただし、どちらの学部に進んでも他方の学部の講義を受けることは十分可能なので、あまり気にしなくてもいいと思います。
ちなみに私自身は、経済学部は受けず商学部のみ受験しました。
また、他大学には経営学部という学部も存在しますが、これは商学部とほぼ同等と考えていいのではないかと思います。

 

受験時代を振り返って

私は、中学・高校・大学受験と長期にわたって青山ゼミにお世話になってきました。

中学受験では、以前から所属していた「高取少年野球クラブ」との両立でとてもハードな日々を過ごしていました。
6年生の時はキャプテンもやらせてもらっていたので尚更でした。そのような中でも、今の自分の勉強法や、勉強に対する考え方の礎を築くことができたと思っています。このときにゼミで得たものは大きかったです。

中学受験後も、青山ゼミに通うつもりでした。
しかし、中学生になると同時に警固に引っ越すことになり、青山ゼミに通うことが物理的に困難になったため、近くの大手塾に通うことに決めました。
中学受験の勉強の成果もあって、中1、2のころはその大手塾でも成績良好でした。
ところが中3になるくらいから、難関私立を目指す上位クラスの授業についていけなくなりました。そこで、一番重要な時期に突入する中3の夏の終わりに大手塾を辞め、青山ゼミに再び通い始めました。
正直、冬の寒い時期に毎日、自転車で青山ゼミまで通うのはしんどかったですが、何より第一志望の修猷館高校に合格したいという想いと、合格するには足りていない学力を目の当たりにして一心不乱に勉強していました。 自分は自宅で勉強するのが苦手だったので、ゼミでの授業後は必ずと言っていいほど3階の自習室で勉強していました。
自習室で日をまたぐこともしばしばありましたが、青木先生や金山先生を始め、多くのゼミスタッフの支えもあり受験を乗り越えることができました。

大学受験は、「高校受験で成功したんだから、大学受験でも努力は報われるはずだ」と思い、勉強漬けでした。
ただ、そこまでプレッシャーを感じたことはありませんでした。日々ベストを尽くしていたという自負があったので、これでダメだったらしょうがないやといういい意味で吹っ切れている面もありました。

このような受験時代を振り返って切実に感じるのは、「自分の思い・情熱で未来はいくらでも変えられる」ということです。 自分は地頭(じあたま)こそ周りの友達には劣ると思っていますが、情熱を傾けた時の集中力や粘りは誰にも負けない自信があります。
今、なかなか成績が上がらなくても、もう少し辛抱してください。受験当日まで、自分の勉強法を求め、必死にもがき苦しみ悩み続けてください。 私は勉強というのはそのようなものだと考えています。しっかりと自分の強い信念のもと、ゴールを設定してください。 そうすれば、おのずと自分の行動は変わり、結果もついてくると思います。
「青山ゼミのおかげです」と思える日はいつかきっと来ます。
将来、私が通っていた修猷館高校や、現在通っている慶應義塾大学を通して、同じ青山ゼミ生としてお会いできることを楽しみにしています。
陰ながらではありますが、応援しています。