Never too late.

yoshiiこんにちは、吉居大希(ヨシイヒロキ)と申します。私は2007年4月まで約一年半、青山ゼミのスタッフをしており、現在はお休みを頂き、公認会計士試験受験のため勉強に専念しています。8月22日~25日の二次試験に向けて追い込みをしているところです。
工学部に通っていた私がこのような進路を目指すこととなった、これまでの経緯と青山ゼミを通して感じたことや学んだことを書かせていただきます。

2005年10月。その当時私は大学4年生で、「どうしても行きたいんだ!」という訳ではなく、周りの同級生の多くも大学院に進学するという雰囲気に流される形で進学という道を決めました。そして、その頃に、私は青山ゼミにスタッフとしてお世話になることになりました。今振り返ってみると、これが私にとって大きな転機でした。

ゼミで働き始めた当初より様々な仕事をさせてもらい、その中で、私自身が多くのことを感じ、学びました。
まず、ゼミでは生徒一人一人の事を親身になって真剣に考えており、時には楽しく、時には厳しく接することで、生徒と先生の信頼関係が築かれています。このことで、先生は生徒のために精魂を尽くし、生徒もそれに応えようと勉強を頑張るという相乗効果が生まれており、青山ゼミは勉強するには最適な環境だと思います。そのように志望校合格を目指し、勉強を頑張っているゼミの生徒を見て、私も「何かやらなきゃいけない」という気持ちが芽生えてきました。また、先生はスタッフに対しても同様に、親身になって考えてくれるため、スタッフ間の信頼関係も築かれており働くのにも最適な環境だと思います。
ゼミのスタッフをしていた頃、私は青木先生によく「将来何になって何をしたいの?」と訊かれていましたが、周りに流されて大学院進学をした私は、恥ずかしながらこの問いに対して答えることが出来ませんでした。これをきっかけとして、将来何をしたいのかを真剣に考えるようになり、元々経済に興味があったことと、監査(企業の提出する財務諸表が正しいのかをチェックすること)を通じて社会で大きな役割を果たしている公認会計士に魅力を感じ、目指すことを決めました。

しかし、大学院に通いながら公認会計士を目指すことはほぼ不可能であり、大学院を辞めざるをえません。ですが、当然のごとく、両親、教授、友達から反対されました。そんな時、テレビで聞いた言葉が大学院を辞める決断をする後押しとなりました。

「Never too late.」

かなり前のことなので誰が言ったのかは忘れてしまったのですが、意味としては「遅すぎるということは決してない。」という意味です。しかし、その方はこう付け加えていました。「ただし、決断した時に行動に移すことが出来なければ手遅れになってしまい、後悔することとなるだろう。」と。この言葉を聞き、私も今すぐにでも公認会計士試験に専念すべきだと決断することが出来ました。これは、青山ゼミの生徒についても同じことが言えると思います。志望校が決まっているのなら、是非、今すぐ志望校合格という目標に向かって勉強を始めて下さい。そして、この目標を見失わずにやり遂げた人は、必ず目標を達成することが出来るはずです。また、まだ志望校が明確に決まっていない人は、青木先生をはじめとする先生方に相談すれば、自分にあった志望校を定めてくれるはずです。

次に、私がゼミや今までの経験から見て、成績が伸びない人の共通点があります。

「最近俺、頑張っているよね!?」

という発言をしている、言い換えれば、周りの人に自分が頑張っているかどうかの確認をしているという点です。こういう人に限って頑張りも長続きしない人が多いように感じます。その結果、成績もなかなか伸びません。本当に頑張っている人はこのようなことは一切言わず、黙々と机に向かっています。そういう生徒は、自然と周りからもこいつは頑張っているなと思われるようになります。全く言ったら駄目だと言うわけではありません。ただ、少し気を付けてみて下さい。頑張りが本物になると、自分から言うのではなく「最近、頑張っているよね。」と周りから言われるようになりますので。かく言う私も、こういうことをよく言いたくなりますので気を付けるようにしています(笑)。

最後に、この勉強を始めて私がもっとも感じたことは、勉強はいかに早くから自覚を持って、目標達成のために真剣に臨めるか、ということです。
私は「公認会計士試験に必ず一発で合格してやるんだ!」という決意をしてから、まず、50万円以上のお金をコツコツと貯めました。公認会計士試験の勉強を本気で、しかも自分の力だけでするためです。自分で決めたことですので、親に迷惑はかけられません。住む場所もインターネットで一番安い食事つきの下宿(かなり狭くて古いです)を探し、節約した生活をすることで、費用をできるだけ抑えました。もちろん1年分のお金しかありません。そうやって自らにプレッシャーを与え、合格への決意を更に強めました。しかし、お金を貯めて、食事つきの部屋に引っ越した最も大きな理由は「時間」です。お金を稼ぐためにアルバイトをする時間や、食事を作る時間も勉強のために使いたいと考えたためです。

貯めたお金で学校に入り、それから現在までの1年半の間、学校が開く8時前から学校が開くのを待ち、開くと同時に自習室になだれこんで勉強をしていました。自分一人ではそういう生活を続けるのは辛かったので、友達にも毎日8時からやろうと声をかけましたが、朝がきついからという理由でことごとく断られ、結局私一人で朝から努力する生活を続けました。また、家でも勉強をする時間を確保できていたため、毎日15時間以上は勉強していました。

月日は経ち、5月25日の一次試験が近づいてきました。今思えば、朝から勉強する生活を続けていた私とそうでない人の差が、この時期になって如実に現れたと思います。多くの人達は合格ラインギリギリのところで目の前の一次試験に振り回され「もっと早くからやっていればよかった。」と言っていたのに対し、私は模試で合格確実の成績をとっていたので、一次試験の直前でも二次試験を見据えた勉強をすることが出来ました。その結果、一次試験(マーク式試験)の結果は、合格ラインが得点比率65~67%と言われていますが、私は85.4%(自己採点)をとることが出来ました。また、二次試験を見据えた勉強のおかげで二次試験にもアドバンテージを持って臨むことが出来そうです。

入試も同じように日程は決まっています。後はいかに早く真剣に取り組むことが出来るかが、合否への大きな分かれ目となります。何がなんでも目標を達成する!という気持ちが強い人が必ず勝ちます。まだ真剣な気持ちになれていない人は是非、気持ちを入れ替えて頑張ってください。試験が近づくにつれて、早く始めてよかったと思えるはずです。

このように書きましたが、勉強を持続的に続けることはとてもきつく、辛いです。私も現在その状態なのでよく分かります。しかし、そのきつく辛い思いをした分だけ合格した時の喜びも大きく、合格後の未来も素晴らしいものになるはずです。だから目標を見失わずに最後まで頑張ってください。私も11月の合格発表で合格を勝ち取れるよう残りわずかな時間も精進したいと思います。

公認会計士とは?

今回、公認会計士という職業が出てきましたが、公認会計士とはどういう職業なのでしょうか。

弁護士が法律のプロフェッショナルであり、医師が医療のプロフェッショナルであるように、公認会計士は会計のプロフェッショナルであり、今日の社会経済で重要な役割を担っています。
仕事で第一に挙げられるのは「監査業務」というものです。簡単に説明すると、会社が作成した財務諸表(決算書)について、それが法を犯すことなくきちんと出来ているかを審査し、適正であるか意見を述べる業務です。これは公認会計士だけが行うことが出来るものです。この財務諸表は、投資家が投資判断を行ったり、企業が銀行から融資を受けたりするための判断材料となるものであるため、不適正な財務諸表が公表されると、多くの人々が損害を被ることとなるので、公認会計士による監査証明(財務諸表の適正性に対する意見)が社会的に重要な役割を果たしていると言われるのです。

公認会計士になるには

ステップ1:短答式試験&論文式試験

公認会計士になるためには、まず公認会計士試験に合格しなければなりません。公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験の2つの試験から成ります。短答式試験に合格した人だけが論文式試験を受験することができ、この論文式試験に合格すれば晴れて公認会計士試験合格者となります。
合格するために必要な年数は、一般的に2~4年程度と言われています。受験資格は特に定められていないので、年齢や学歴にかかわらず誰でも受験することができます。2006年度以前は合格率が8.5%前後でしたが、2007年度には深刻な人手不足に悩む実務界の強い要請を受けて14.8%に上昇しました。しかし、この状況を受け今後受験者数が増加し、合格率も2006年度以前の水準に近づいていくと予想されます。

ステップ2:業務補助&実務補習

この論文式試験に合格することで一段落ですが、これで公認会計士となったわけではありません。公認会計士になるための2つめステップは、2年以上に渡って「業務補助等」を行うことです。そのため、多くの公認会計士合格者は、公認会計士が働く監査法人に入ることとなります。業務補助等とは、「公認会計士や監査法人を補助すること(業務補助)」または「財務に関する監査、分析その他の実務に従事すること(実務従事)」をいいます。さらにこれと平行して、一定期間(3年程度)をかけて実務補習所というところに通い、実務補習を受ける必要があります。
公認会計士試験に合格した後に監査法人に就職した場合には、監査法人に勤めながら実務補習所に通うことになるため、スケジュール的に大変忙しい日々を送ることになります。

ステップ3:修了試験&登録

業務補助の要件や実務補習で必要な単位数を取得した人のみが修了試験を受験することができます(合格率70%前後)。これに合格することが公認会計士になるための最後の要件となります。この修了試験に合格し登録を行うことで「公認会計士」になることができます。

公認会計士のキャリアパスと収入(大手監査法人に就職した場合の一般的なケース)

1.スタッフ(働き始めてからおよそ3年間)

主査(現場責任者)の指導・監督のもとで実務を経験する。
550万円~600万円以上(残業代抜き)

2.シニア(スタッフから昇進後3~5年間)

小規模企業の主査あるいは大規模企業の主査の補助を行う。
700万円以上(残業代抜き)

3.マネージャー(シニアから昇進後3~5年間)

大規模企業の主査として現場を統括する。
1000万円以上

4.シニアマネージャー(マネージャーから昇進後3~5年間)

将来の社員候補であり複数の企業の監査業務全般を統括する。

5.代表社員・社員

法人の出資者であり、監査業務の責任者である。
1500~3000万円以上