私と青山ゼミの6年間

東京芸術大学 合格
前畑 友美(修猷館高校)

「青山ゼミのおかげです」合格体験記書くにあたってまず頭に浮かんだのがこの言葉です。ゼミにいれば毎年必ず耳にする言葉ですが、私も含めてゼミ生のほとんどがそう感じているのではないでしょうか。私はこの青山ゼミのおかげで、修猷館高校に合格し、この春、東京芸術大学に入学することができるのだと思います。これを読む皆さんのこれからに役立つかはわかりませんが、合格体験記としてゼミに入ってからの6年間を振り返ってみたいと思います。

私が青山ゼミに入塾したのは中学2年生のときです。初めてゼミの授業を受けた時には、本当に衝撃を受けました。みんなの計算の速いこと、テストのミスの少なさを見て、また自分自身がまったくなっていないことを実感して、正直ショックでした。高レベルの授業にはついていけないし、先生方の指導は厳しい。その上宿題は盛りだくさんで、入塾して数ヶ月は宿題を終わらせることに毎日追われていたのを今でも覚えています。しかし、それまで目標もなく、ただぽぉっと過ごしていた毎日が一変したのは確かです。「修猷館高校合格!」という目標ができ、黙々と勉強に打ち込むようになりました。また、ゼミはただ勉強すればよい、という考えではないので、私は2期間百道中の生徒会役員(生徒会副会長)もしていましたし、運動会などの学校行事にも積極的に取り組んでいました。

つまり、学校ではいろんなことに挑戦し、ゼミでは勉強に打ち込み、その切り替えがうまくできることで充実した毎日を過ごせたということです。確かに、受験直前の冬は本当につらく厳しく、毎日くらく勉強だけをしていましたが、3年間楽しく充実した生活を過ごせてそのうえ修猷館高校に合格できたのは、毎日夜遅くまで熱心に指導して下さり、真剣に向き合って下さった青山ゼミの先生方のおかげだと、今も感謝しています。

修猷館高校を目指しているゼミ生は多いと思うので、個々で少し修猷館高校を紹介したいと思います。皆さんも知っているとおり、修猷館高校は200年を超える歴史をもつ伝統校です。そのため、「修猷魂を受け継ぐ伝統行事」というものがたくさんあります。少し風変わりで、傍目からみると「いったい何をやっているの??」といわれるようなものもあります。

けれど、すべてに意味があり、生徒は真剣に取り込んでいます。新入生が最初に度肝を抜かれる応援歌指導、40kmの距離を歩き続ける十里踏破、芸術的感性や企画能力が磨かれる文化祭、そして2ヶ月という言葉が似合う異常な精神力の要する行事ですが、達成感や高揚感でいっぱいで、辛いなんて一度も感じませんでした。そして3年生の夏に運動会が終われば、後は頭を受験モードに切り換えて勉強に突進するのみです。切り替えをうまくできる環境、という意味では、修猷館と青山ゼミは似ているのではないでしょうか。充実した日々を送れることは間違いないので、勉強や中学校での生活に精一杯打ち込んで、ぜひ修猷館高校に入学して楽しい高校生活を送って下さい。

私は高校時代、正直言って成績はそんなに良くありませんでした。それでも高校時代がとても楽しかったのは、打ち込めるものがあったからです。私は毎年行われる文化祭や運動会に全力を尽くすことができたおかげで、高校生活にハリがでたのだと思います。文化祭では、お茶会や写真の展示、また有志としてダンスやバンド演奏もすることができました。忙しく慌ただしい日々でしたが“創る”ということの楽しさを感じることができました。

私にとっての高校時代最大の出来事は、3年のときの大運動会です。1・2年生の時の運動会で、準備や練習に積極的に参加し、エールやダンスリーダーなどをしてさまざまな角度から運動会に関わってきたことから、私は3年の運動会でブロック長になりました。もともと男子校だった成果、男の力が強く、これまで女のブロック長はいなかったので、「修猷館200年以上の歴史上初めての女性ブロック長」という、とても重いプレッシャーと責任を感じました。

また、400人のブロック員をまとめるのは大変なことでしたし、3ヶ月間休む暇もなく、寝る時間も惜しんで作業や応援コンテスト、ダンスやタンブの操作などに追われて忙しい毎日でした。しかし、当日感じた充実感や高揚感、達成感は本当に最高なものでしたし、自分達独自のものを自由に創れる、ということがどれだけ素晴らしいことなのかを知ることができました。

私はその後うまく切り替えができず浪人することになりましたが、今は1浪をして本当に良かったと思っています。浪人中は、予備校に通いながら夜は青山ゼミで勉強させてもらっていました。予備校での授業は東京の講師の衛星授業だったため、わからないところが質問しづらく、なおざりにしがちでした。けれど、ゼミで質問できることで、予習や復習も効率よくすすめられて、「毎日の授業にだけはしっかりとついていく」というモットーをつらぬくことができました。

また、現役の時には、周りに流されるようにして何も考えずに普通の学部を受験しました。しかし、自分がこれから何をしたいのか、どんな職に就き、どんな人生を送りたいのかを、1浪をして初めてゆっくりと考えることができました。私はずっと音楽が好きでしたし、高校時代のいろいろな体験から“創造する”楽しさをもっと追求したいと思っていたため、音楽を使って何かを創造していきたいと感じるになりました。予備校では私文クラスに入っていましたが、国立である東京芸術大学音楽学部の音楽環境創造科というところを志望しました。

そこは、音楽はもちろんですがダンスや映像、美術の勉強もできる、私がしたいことにピッタリあてはまった新しい学科で、見つけたこと自体奇跡な気がします。私がやりたいことを見つけ、私にピッタリの学校に出会えたのは、修猷館に入ったから、そして、修猷館でさまざまな経験をしたからです。そして、もとをたどれば「修猷館高校合格」の目標を私に提示してくれた青山ゼミのおかげだと、私はそう思っています。

私は、ただ勉強ばかりで青春時代を過ごし、いい高校、いい大学を出ることが、必ずしも最高の人生につながるとは思いません。自分が好きなことを続けること、新しく挑戦すること、青春時代にできるすべての経験が最も大切なことだと思います。たくさんのことに挑戦し、それを糧として将来の自分を創っていくべきで、その課程で必要なのが学力や知識ではないでしょうか。

いろんなことに挑戦させてくれる、またその挑戦を心から応援してくれる青山ゼミでしっかり勉強して、自分の将来を見つけて、悔いのない人生を歩んでください。